TRIVIA 昆布の豆知識

さまざまな昆布の種類

真昆布

昆布の最高級品と呼ばれることも多く、世間でだし昆布と呼ばれる昆布は基本的に真昆布が使われています。
この昆布は肉厚なので炊いてもおいしく、塩昆布や佃煮などにも加工されています。
また、とろろ昆布やおぼろ昆布にも使われています。
昆布といえばといった代名詞的存在なので、素材の味を生かした使い方がおすすめです。

主な用途

だし昆布、塩昆布、佃煮、とろろ昆布、おぼろ昆布

細目昆布

細目昆布は、真昆布の親戚と呼ばれている昆布で、だし昆布や
とろろ昆布に使われることが多いです。
細目昆布の大きな特徴として、寿命が短く、一年ほどと言われております。
そのほかの用途としては、きざみ昆布や松前漬けなどにも使われます。

主な用途

だし昆布、とろろ昆布、きざみ昆布、松前漬け

羅臼昆布

昆布のなかでは最高級品と呼ばれるのが羅臼昆布です。
味が濃く、香りがとてもよいと言われています。
だし汁は濁ってしまうという欠点がありますがとてもいいだし汁がとれる昆布です。
高級進物として扱われたり、だし昆布として用いられます。
またこの昆布自体が柔らかく、口当たりがいいため、そのまま食してもおいしいと言われる昆布です。

主な用途

だし昆布

利尻昆布

真昆布や羅臼昆布と並ぶ高級品です。
利尻昆布自体の味は真昆布と比べ少し薄い味ですが、澄んでおりやや塩気のあるだしが取れます。
澄んでいるのが大きな特徴で、ほかの食材に対して色や味を変えないため、懐石料理や煮物で重宝されています。
先に書いた真昆布の親戚に位置する昆布と言われており、
肉厚で硬いのが特徴で、京都ではこちらのほうがだし昆布として使われることが多いです。

主な用途

懐石料理、煮物、だし昆布

三石昆布(別名:日高昆布)

濃い緑色で黒みを帯びているのが特徴の昆布です。
繊維質が多いと言われており、早く煮え、非常にやわらかくなります。
佃煮にもってこいの昆布で、おでんにも使われます。
先の理由から昆布自体を食すのに適している昆布と言えます。
関東地方での人気が高く、だし昆布として使われることもあります。

主な用途

佃煮、おでん、だし昆布

長昆布(棹前、厚葉)

名前にある通り全長が15mを超えることもあるとても長い昆布です。
生産量は最も多いです。
なが昆布は採取時期によって名称が変わり、
5~6月ごろに採取されるなが昆布は、棹前昆布と呼ばれ、柔らかいことが特徴です。
野菜昆布とも呼ばれ、おでんや早煮昆布に使われます。
沖縄では先の野菜昆布と呼ばれるように野菜の代わりに用いられ、
炒め物に使われることもあります。

主な用途

おでん、早煮昆布、炒め物